ベタとシュモの事とか
魚の腫瘍について
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2014年10月27日撮影。発症に気付いたのは9月14日。

ここで軽く触れた遺伝性と思われる病気について少しだけ書こうと思います。

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初期段階はこんな感じです。
腫れた部分を触ると硬い感触。
ここから二つのルートに分かれます。

1)徐々に腹水が溜まりピンポンパールの様な姿になるが、動きは元気で発症から数ヶ月は生きる。
2)お腹の腫れが確認された時点で体色が褪せ、あまり動かなくなる。餌食いも悪くなり腹水が溜まる事なく数週間で死に至る。

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この白い仔(死亡)は2のパターンでした。恐らく1枚目の写真の仔(生存)は1のパターンでしょう。
お腹が硬く腫れる原因がまだ分からないのですが、今のところ腫瘍ではないかと考えています。

魚の腫瘍について以下2冊の魚病の本にはこう書かれています。

(監修)児玉 洋 (編集委員)川本 恵子、森友 忠昭、和田 新平「獣医学教育モデル・コア・カリキュラム準拠 魚病学」148頁より一部引用。

『魚類にも種々の自然発生性腫瘍がみられることは古くから知られていた。同一の腫瘍がほぼ同時期に大量発生する事例があることから、遺伝的素因の他に、環境中の発癌物質ないし発癌ウイルスの関与が示唆されている。』



(編)小川 和夫・室賀 清邦「魚病学概論 改訂 第2版」127頁より一部引用。

『自律的な過剰増殖をする細胞の集まりを腫瘍といい、良性と悪性とに分けられ、悪性のものは一般に癌と呼ばれている。良性腫瘍は原発部位において膨張・圧排的に発育するのに対し、悪性腫瘍は浸潤的に発育し、転移することを特徴とする。しかしながら、各個体の経歴を辿ったり、外科的処置を施すことの難しい魚類の腫瘍においては、両者の区別は実際にはあまり意味がないと思われる。腫瘍の原因は複雑であり、内因として遺伝的素因、ホルモンなどが、また外因として熱刺激、機械的刺激、放射線、化学物質(発癌物質)、ウイルス、寄生虫などが知られている。』



この病を発症して亡くなったベタの解剖も行ってみました。
生々しい写真ですが気になる方は「more...」をクリックして下さい。
▼亡くなった時の状態

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遺体はまるでゼリーの様な柔らかさでした。

▼解剖写真

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141029e.jpg

解剖中、出血はありませんでした。
腹水は血の匂いとは別の、独特な匂いがしました。
Posted by テール
comment:16   trackback:0
[ベタの病気
comment
こんなものが詰まってたのか。
これは随分な大きさだ。
この腫瘍の中って体液とかはいってるんでしょか?
それとも肉腫?
ベタの大きさやら寿命の長さを考えたら
薬で小さくする(なる)とかはちょっと考え辛いですね。
現実的ではないですが、これを完治させるには
やっぱり摘出とかなんだろうな・・・と思いました。
2014/10/29 19:36 | | edit posted by まるまにあ
まるまにあさんへ
一通り内臓は触ってみましたが、体液が入っている様な感じはありませんでした。
魚病学の本の索引を確認してみましたが「肉腫」の項はなかったので多分腫瘍で、それが直接的or間接的な原因(他臓器の壊死や圧迫など)で腹水がたまるのかなー?と今の所思っているのですが・・・。

「一部の腫瘍はウイルス等が原因」とよくネットで書かれていますが、それらはポックス病やカリフラワー病の事でした。
錦鯉の卵巣腫瘍は初期の状態なら外科的処置が可能との事ですが、麻酔の調節や術後のケアなど簡単にはいかないそうです。
そう考えるとベタの場合はもうそういう運命なんだと見守るしかないですね・・・。
2014/10/30 21:29 | | edit posted by テール
腹水と聞くと悪性腫瘍がある時に貯まるもので、
しかもそれは人間の場合で、ベタの腹水病は腫瘍なしの腹水かと思ってました。
ベタも腫瘍と腹水のセットの場合があるんですね。

それにしても発癌物質って何でしょう?!
何気無く追加してる薬品類かしら…?
それとも餌の中に?
ウィルスも厄介よね。

ペットフィッシュ界の医学ももっと発達してほしいですね。
2014/10/31 19:50 | | edit posted by mochi
想像以上に膨らんでますね。
解剖写真からはどの臓器か判断できないですが、右腹部に出来ると言うのを考えると、肝臓の可能性が高そうですね。
進行に2パターンあるのは腫瘍が出来る部位により、何が圧迫されるのかによるのかも?
んーそれ以上は分からぬ。
2014/11/03 20:53 | | edit posted by あくあそもさん
mochiさんへ
ベタというか魚の腹水病の原因はエロモナスだけではないそうです。
同様に松かさ病もエロモナスが原因ではない場合もあるそうです。

三匹解剖してみましたが、うちのケースは腫瘍(恐らく良性)が原因とみて間違いなさそうです。
腫瘍が内臓を圧迫して腹水が溜まったのかなー?と推測しています。

この本は観賞魚飼育者向けの本ではないので、前提が「水槽飼育された魚」ではないんですよね。
主に食用の魚の病気について書かれているので、発癌物質というのは多分海に流れて来る汚染水などに含まれている物だと思います。
ただ黴などで汚染された餌は腫瘍の原因になるそうです。

魚の為にこんなに勉強が必要になるとは思ってませんでした(笑)
2015/02/15 04:20 | | edit posted by テール
あくあそもさんさんへ
よくここまで耐えたな、と思いました。
膨らみ過ぎて皮がかなり薄くなっていましたから。

私も肝臓じゃないかと思っています。
例外もありますが、ほとんどが同じ場所に症状が出るので特定の臓器が関係してるのは間違いないと思います。

発症率は歳をとる毎に上がってきたので人間と一緒ですね。
2015/02/15 04:48 | | edit posted by テール
ベタの腫瘍
初めまして。
うちへ来て1年3カ月のベタも同じ症状です。9月に発症しました。最初は、水膨れのような感じでしたが、今は、ボコッと膨らんでいます。

観パラDの薬浴や塩浴、薬餌など試しましたが、治りません。うちは左腹です。

底にいることが多くなっていて、身体が腫瘍のためにバランスを保つのが難しそうです。
見守るだけですが、餌を食べてまだしばらくは生きそうです。
2016/11/30 13:18 | | edit posted by jian
jianさんへ
初めまして、コメント有り難うございます。

ベタの腫瘍は昔(10年前)より報告例が増えています。
腹水病なら薬餌で治る可能性(飽くまで可能性)もありますが、腫瘍となると薬浴・薬餌では治せないのが現状です。
鯉などの大きな魚の場合、麻酔をかけて獣医による外科手術も可能のようですが、小さなベタにそれは出来ません・・・。

不調で底にいる事が多くなってしまったベタは隔離ケース(http://www.shopping-charm.jp/ItemDetail.aspx?tid=14&catId=1120200000&itemId=274689)に移し、水面付近に固定してあげると良いですよ。
2016/12/16 02:50 | | edit posted by テール
右腹にも
ご回答と隔離ケースのご紹介ありがとうございます。1匹なので水位を下げています。

いつ頃からか定かではないのですが、右腹も膨らんで来ました。食欲はあり、バランスを崩しながらも食餌しています。遺伝性なのでしょうか?

ベタを飼うのは初めてですが、先輩に聞いても腫瘍は経験がないと言います。
2016/12/28 08:06 | | edit posted by jian
jianさんへ
可能性として、腫瘍の所為で腹水が溜まってしまったのかもしれません。
お腹をライトで照らしてみると腹水かどうか分かります。

オペックホワイト(マットな白色)やオペックの血が入っているベタの場合は遺伝性ですが、それ以外のケースの場合よく分かりません。
ツイッターのベタアカウントを見ていると結構腫瘍が出来たとの報告があがってますよー。
2016/12/31 10:21 | | edit posted by テール
写真投稿したいのですが
参考にしていただくために写真を出したいのですが、どこに出したら良いでしょうか?

うちのベタは白系で尾が黒っぽいです。もう毎日水槽の底に妙な姿勢で、鎮座していて不憫です。
2016/12/31 18:29 | | edit posted by jian
jianさんへ
こことかどうでしょう?
2chのベタ板用の画像アップローダーです。
ここにアップして画像のアドレスをベタ板に貼れば、私以外の方の意見も聞けるかと思います。
http://ceratophyllumxdemersum.btblog.jp/cm/kulSc1eSQ49C29B43/1/
2017/01/03 19:59 | | edit posted by テール
明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いいたします。

掲示板URLありがとうございました。早速投稿しました。
かわいそうですが、見守るしかありません。今は水位もさらに下げています。
2017/01/05 11:33 | | edit posted by jian
今朝死亡しました。
今朝動かなくなっていました。
ご紹介いただいた掲示板に投稿しましたが、コメントはありませんでした。
テールさんのお見立てはいかがでしょうか。
腫瘍のできにくいベタはどんなベタでしょうか。
しばらく飼うのを見合わせたいと思います。
2017/01/11 11:58 | | edit posted by jian
jianさんへ
お悔やみ申し上げます。

1枚目の写真(左側の腫瘍)は恐らく内臓ではなく筋肉に出来た腫瘍だと思われます。
ただ2枚目の写真(右側)がちょっと不思議で腹水とはまた違う何かかなぁ?・・・と。
その「腹水とは違う何か」が何かまでは分からないのですが。
腹水はもっと前の方に溜まって、初期だと便秘の様に見えるのです。

「若くても腫瘍が出来るベタ(オペックホワイト)」はいても「腫瘍の出来にくいベタ」はいないと思います。
人間や他の生き物と同じで高齢になると何らかの病気(腫瘍含む)や機能低下は避けられないので・・・。
2017/01/13 00:49 | | edit posted by テール
テールさん
コメントありがとうございました。使っていた水槽や器具をハイターで消毒しました。

ベランダのスイレン鉢でメダカを飼っているので、しばらくはメダカライフを楽しみます。
2017/01/14 20:23 | | edit posted by jian
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